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STORY

蛇尾 5

 まるでどうでもいい文章が長くなってしまった。しかし、どうでもよくない文章などというのがあるのだろうか。たぶんわたしは病気なのだろう。病人であるという認定ももらっている。しかし、医者だの、研究者だの、専門家だの、それらが全部病気だった場合、病人に病人であると言われる筋合いはあるのか。要するに、わたしが常に疑ってやまないのは、まったく正しい判断、正しい基準の線引き、などというものがあるのか、あるとして、それはいったい誰ができるのか、ということなのだ。そんなことができるのは、かつては、神だけだと信じられていた。しかしながら、神が死んだと思われている、あるいは、わたしが殺したのかもしれないが、いま現在では、思うに、わたし自身がその任に当たらざるを得ない。これはわたしの責任である。しかし、このことは、わたしにはあまりに荷が重すぎる。わたしの砂漠には右も左もないし、判断とか線引きとかいうのは不可能である。強いて言えば、砂漠は砂漠である、ただ、砂漠である、という、それだけでしかない。そんな具合だから、わたしはついつい、赤の他人が勝手にひねくりだしたたわごとなどに、足を引っ張られてしまう。だが、本当は、判断もなく、基準もない、どこまでもただ虚しいだけの砂漠である、というのが、結局は正しいのかもしれない。どうあれ、わたしには砂漠しか感じられないのだから。なにもなく、誰もいない、寂しい風が吹き、灰色の空と、灰色の砂、ただのそれだけである。

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